著者 : Yuin
「わたくしが三日以内にこの疫病を収束させたなら、陛下との賭けの条件を満たしたと考えてよろしいですか?」ある日突然、ロレージに正体不明の疫病が広がった。誰もが絶望するなか、エリーゼが一人、立ち上がる。何万人もの命が失われかねない疫病の拡大を食い止め、皇帝との賭けに勝ち、皇太子妃としてではなく、自分の生きたいように生きるために。けれど、そんな彼女の側には皇太子リンデンが。「君を信じている」過去の苦しみを避けるために、皇太子から目を逸らしてきた。でもそうすればするほど、考えてしまうのは彼のことばかり。それは皇太子も同じでー!?「エリーゼ、君はどうしてこんなにも私の心をかき乱すんだ?」はたしてエリーゼは疫病を収束させ、自ら望んだ人生を歩むことができるのか!?
亡国の王女・モリナだと気づかれてはいけないのに、不思議な能力を得たことで“血の皇太子”ラエルの専属メイドになってしまったマリ。そんな緊張の日々が続く中、皇宮では皇太子妃選抜が始まることとなり、皇太子妃候補のアリエル公女とレイチェル令嬢の滞在が決まる。マリはこの窮地を脱するため、皇太子妃候補の一人とある取引をすることを決意。一方、マリの考えとは裏腹に、皇太子のマリに対する想いは日に日に強くなりー!?皇太子妃の座を巡り、思惑がぶつかり合う、“万能メイド”マリの物語、第2弾!
国を滅ぼされ、王女であることを隠すためにメイドとなったマリ。しかし特技もなく、冴えない彼女はいつも怒られてばかり。そんなマリにある日、信じられない出来事が起きる。「最後に君のためにお祈りをしてあげよう、君の願いはなんだい?」「万能な人になりたいです」死の淵に立つ囚人を懸命に看病していたマリに訪れた奇跡。それはー完璧な侍女!最高の彫刻家!天才音楽家!夢を通して、夢の中の人物の能力を得ることができるようになっていたのだ!!万能の力を手に入れたメイド、マリの物語がここに始まる!
貴族令嬢として生まれ、皇后となったエリーゼ。欲と嫉妬に駆られた彼女は、悪女皇后として処刑され、一度目の人生を終えた。そして二度目の人生。前世の過ちを償うため、高本葵として医者の人生を歩んでいたが、運命のいたずらかーまたも不慮の死を遂げてしまう。だが目覚めると、前世のエリーゼに戻っていた!二度目の機会。後悔する人生なんて、もう嫌だ。医者として生きていくことを心に決めたエリーゼだったがすべての悲劇の始まりー皇太子との婚約が控えていた。「陛下、わたくしと皇太子殿下との婚約をなかったことにしていただきたいのです」「それならば、ひとつ賭けをしようではないか」はたしてエリーゼは皇帝との賭けに勝ち、医者になることができるのか!?