著者 : Z李
飛鳥クリニックは今日も雨(下)飛鳥クリニックは今日も雨(下)
ヤクザが営む少女売春シンジケート。東中野にある、援デリ。リー、美香、木村と暴力団の思惑が交差する場所で、物語は爆ぜた。新宿・歌舞伎町を舞台に、平成から令和にかけて鮮やかに描かれたリーたちの物語。その最終章でリーは因縁深い相手と激突し、相棒の純ちゃんも避けては通れなかった男と対峙する。「飛鳥クリニックは今日も雨」3部作、ここに完結。
飛鳥クリニックは今日も雨(中)飛鳥クリニックは今日も雨(中)
処方箋ドラッグに援デリという名の管理売春。平成中期の新宿・歌舞伎町で出会ったリーと美香。法の内と外を行ったり来たりする2人を待つ運命とは?「この子、泊めてあげてくれないかな?」ある朝、千鳥足で歌舞伎町を歩くリーは賭場で馴染みの顔から、声をかけられる。無口で陰気だが、笑うと片方の口角だけが上がる美香。1人暮らしをしていた北新宿の1DKで、突如奇妙な同棲生活が始まる。まっとうとは程遠い生き方をしていた2人はやがて惹かれ合い、仲を深めていくがー。
飛鳥クリニックは今日も雨(上)飛鳥クリニックは今日も雨(上)
不夜城、眠らない街、東洋一の歓楽街。そんな言葉で表現される歌舞伎町の片隅で看板のない何でも屋を営むリーのもとには、昼夜を問わず厄介なトラブルが舞い込む。ポンジスキームと呼ばれる詐欺で荒稼ぎする詐欺師たち。それらを配下に収める暴力団。闇金業者に未成年売春シンジケート。彼らと激しく衝突し、時に共闘しながら時代を泳ぐリーには、忘れられない過去があった。
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