著者 : mini
外科医エリーゼ 2外科医エリーゼ 2
「わたくしが三日以内にこの疫病を収束させたなら、陛下との賭けの条件を満たしたと考えてよろしいですか?」 ある日突然、ロレージに正体不明の疫病が広がった。 誰もが絶望するなか、エリーゼが一人、立ち上がる。 何万人もの命が失われかねない疫病の拡大を食い止め、皇帝との賭けに勝ち、皇太子妃としてではなく、自分の生きたいように生きるために。 けれど、そんな彼女の側には皇太子リンデンが。 「君を信じている」 過去の苦しみを避けるために、皇太子から目を逸らしてきた。 でもそうすればするほど、考えてしまうのは彼のことばかり。 それは皇太子も同じでーー!? 「エリーゼ、君はどうしてこんなにも私の心をかき乱すんだ?」 はたしてエリーゼは疫病を収束させ、自ら望んだ人生を歩むことができるのか!?
外科医エリーゼ(1)外科医エリーゼ(1)
貴族令嬢として生まれ、皇后となったエリーゼ。 欲と嫉妬に駆られた彼女は、悪女皇后として処刑され、一度目の人生を終えた。 そして二度目の人生。 前世の過ちを償うため、高本葵として医者の人生を歩んでいたが、運命のいたずらかーーまたも不慮の死を遂げてしまう。 だが目覚めると、前世のエリーゼに戻っていた! 二度目の機会(チャンス)。後悔する人生なんて、もう嫌だ。 医者として生きていくことを心に決めたエリーゼだったが、すべての悲劇の始まりーー皇太子との婚約が控えていた。 「陛下、わたくしと皇太子殿下との婚約をなかったことにしていただきたいのです」 「それならば、ひとつ賭けをしようではないか」 はたしてエリーゼは皇帝との賭けに勝ち、医者になることができるのか!?
PREV1NEXT