ジャンル : SF・ホラー
古びた学校、曰くつきの遊園地、山奥の病院、誰も居なくなった集合住宅。…人々に打ち捨てられ、時代の流れと共に世間から忘れ去られた“廃墟”。そこに足を踏み入れた人間が遭遇するものとはー?Web小説投稿サイト「小説家になろう」のホラージャンル約11,000作品から厳選した『首をはねられた君とすり潰された僕』『鬼ごっこ』ほか、書き下ろしを加えた計7作品を収録。様々な廃墟にまつわるホラー短篇集の決定版!
マークスの原理主義者であるグレク336は、テラナーが精神世界にのめりこむことを阻止するのが自分の使命と思いこんでいる。マークス種族を分裂させる原因となった“非物質化・精神化”のすべてを憎んでいるためだ。そこでテラ政府はグレク336に対処するには影マークスへの進化のきっかけを探る必要があると考え、マークスが556年前に住んでいた使節惑星マーコラにガルブレイス・デイトンひきいる調査隊を送った!
第四次世界大戦から逃れて人類が生き延びる術は、宇宙開発にしかないー。遙かなる未来に向けて決断を下した日本政府は、巨費を投じて衛星軌道開発に取り組んでいた。最前線はトラック諸島に建造中の宇宙港JSP-03。同地では、硬式宇宙服ARMSのテストも進む。だが、日本の急速な擡頭に怒れる亡国のナショナリストが、牙を剥こうとしていた…。架空戦史の雄・佐藤大輔が、明日の地球に向けて遺した伝説のシリーズ第3巻。
“彷徨える艦隊”の時代から時をさかのぼること数世紀…アルファル星系艦隊の退役士官ロバート・ギアリーは、新コロニー設立をめざす四千人の移民団に加わった。だが到着早々、近隣のスカザ星系の戦闘艇が現われ、この星系はスカザ星系の保護下にあると宣言し、保護料を要求する。たった20名の防衛部隊の隊長に任命されたギアリーは、救命服と殺傷力のない麻痺銃だけを武器に戦闘艇に立ち向かうが!?新シリーズ堂々開幕!
エネルギー危機を口実にした超格差社会化で一般大衆が切り捨てられ、階級対立が激化した近未来のロンドン。自由を求める人々は己の身体とテクノロジーを武器に高層ビル群を跳びまわり、軍警察の弾圧に対抗している。市民権を持つ少年ハンターは軍警察による殺人を目撃。それをきっかけにスラムの少女ウーマと出会い、ダークネットに隠された秘密をめぐる戦いにその身を投じる!ガーディアン賞候補の傑作アクションSF。
北海道大学工学部2年の佐伯衣理奈は、元恋人が友人の川原圭の背中を、いつも追いかけてきた。そんな圭が2カ月前、札幌駅で列車に轢かれて亡くなった。彼は同級生からの中傷に悲観して自死を選択したのか、それともホームから転落した理性を救うためだったのか。衣理奈は、有機素子コンピュータで会話プログラムを開発する南雲助教のもとを訪れ、亡くなる直前の圭との会話を再現するのだが。恋愛と世界についての連作集。
豪華声優陣によるオーディオドラマをCDに収録。ブックレットにはドラマ未収録のエピソードを追加したオリジナルバージョンの脚本も収録。
宇宙を守る任務を帯びたエージェントのヴァレリアンとローレリーヌ。あるミッションを遂行するうちに辿り着いたのは、銀河を揺るがす秘密だったー!最高の宇宙エンタテインメント!
『紙の動物園』のケン・リュウ、『All You Need Is Kill』の桜坂洋、『火星の人』のアンディ・ウィアーら、現代SFを牽引する豪華執筆陣が集結。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、星雲賞受賞作家たちが、ビデオゲームと小説の新たな可能性に挑む。本邦初訳10編を含む全12編を厳選した、傑作オリジナルSFアンソロジー。
元社畜の小薄れんげ、29歳。現在、京都伏見の古町屋で甘味マニアな男子大学生と、甘えん坊の子狐との共同生活中。理不尽な退職勧告、結婚予定の同棲彼氏の浮気、と人生計画が木っ端微塵な状況で、京都の地に降り立って早一ヵ月。東京とは違うゆるやかな時間の中で自分を取り戻しかけていたが、またもや子狐がらみの怪しい難問が。そのうえ、振り切ったはずの亡霊=元彼までもがあらわれて…。あやかしと老舗甘味を巡る不思議な人気シリーズ、第2巻です!
雑誌『トランジスタ技術』を「圧縮」する謎競技をめぐる「トランジスタ技術の圧縮」、ヴァン・ダインの二十則が支配する世界で殺人を企てる男の話「法則」など全16編。日本SF大賞、吉川英治文学新人賞、三島由紀夫賞受賞、直木・芥川両賞の候補になるなど活躍めざましい著者による初の自選短編集。
“新しきミロク”が実行したミロクの降臨という一大事は、ヤガとその周辺を震撼させる。ヤガの人々は中空に出現した巨大なミロクの姿に熱狂し、町は大混乱に陥る。その頃ブランは、ババヤガとイグ=ソッグの助力を得て、ジャミーラたち“ミロクの使徒”と戦ってフロリーを助け、イェライシャはヨナを救いだし、スカールは黄昏の国を後にして、ザザ、ウーラとともにスーティを連れて、新たなる波乱のヤガを目指していた。
「二〇××年○月△日一九時頃、夏の宵闇垂れ込めるS市K町四丁目の通りで多数の住民が暗色の奔流を目撃した」三年前、会社から帰宅途中の吉田大輔氏(三十代、妻と男児ひとり)は、電車を降りて自宅に向かうあいだで一瞬にして一九三二九人となったー第七回創元SF短編賞を受賞した「吉田同名」をはじめ、ある日突然、縦に半分になった家で、平然と暮らし続ける一家とその観察に没頭する人々を描く表題作、全住民が白と黒のチームに分かれ、三〇〇年もの間ゲームを続ける奇妙な町を舞台にした「白黒ダービー小史」など全四編。突飛なアイデアと語りの魔術が描き出す、まったく新しい小説世界。
どうやら、人類は滅亡するらしい。最後の撤収便に乗らず、北極圏の天文台に残ることを選んだ孤独な老学者オーガスティンは、取り残された見知らぬ幼い少女とふたりきりの奇妙な同居生活を始める。一方、帰還途中だった木星探査船の乗組員サリーは、地球からの通信が途絶えて不安に駆られながらも、仲間たちと航行を続ける。終末を迎える惑星の片隅で、孤独な宇宙の大海の中で、長い旅路の果てにふたりは何を失い、何を見つけるのか?終わりゆく世界を生きる人々のSF感動作。