アパレル興亡
経済小説の旗手が、大手婦人服メーカーを舞台に、焼け野原からのアパレル産業の復興、「ガチャマン」景気、百貨店の隆盛と高度経済成長、バブルの熱気、カテゴリーキラー台頭による平成の主役交代、会社とは何かを社会に問うた村上ファンドとの攻防、社長の死と競合他社による経営乗っ取りまでを描く。
85年間にわたるアパレル業界の変遷というプリズムを通して展開する、戦後日本経済の栄枯盛衰の物語。
■編集部からのメッセージ
アパレル産業の栄枯盛衰を辿ることは、日本の経済の移り変わりの一断面を鮮やかにに切り取ることになります。ドラマティックなフィクションでありながら、日本経済の今を、そして未来を考える際の必読書となることでしょう。
プロローグ
第一章 笛吹川
第二章 つぶし屋と三越
第三章 百貨店黄金時代
第四章 株式上場
第五章 社長交代
第六章 ジャパン・アズ・ナンバーワン
第七章 カテゴリーキラー台頭
第八章 ヒルズ族の来襲
第九章 中国市場開拓
第十章 兵つわものどもが夢の跡
エピローグ
主要参考文献
アパレル用語集
装丁=森 裕昌