小説むすび | 花火・来訪者 他十一篇

花火・来訪者 他十一篇

花火・来訪者 他十一篇

出版社

岩波書店

発売日

2019年6月15日 発売

大逆事件と時代への批判,諦観の想いを述べた「花火」,反時代性の果てにあるエロスをテーマとした「夏すがた」,爛熟した江戸情調への追慕を綴った戦前の小説,随筆を精選した.「来訪者」は,戦中に執筆され,終戦直後,発表の実験小説,鶴屋南北の「四谷怪談」を連想させる,男女の交情を凄愴の趣を込めた描いた問題作.(解説=多田蔵人)
花 火
曇 天
怠 倦
銀座界隈
花より雨に
蟲 干
初 硯

 * 

夏すがた
にくまれぐち
あぢさゐ
女中のはなし
来訪者


解 説ーー永井荷風・沈黙の論理……………多田蔵人

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