人間のクローンを食用に飼育するようになった日本。クローン人間飼育施設で働く和志は、除去したはずの生首が商品ケースから発見される事件の容疑者にされ!? 第34回横溝正史ミステリ大賞最終候補作を書籍化。
「お客さんに届くのは『首なし死体』ってわけ」。安全な食料の確保のため、“食用クローン人間”が育てられている日本。クローン施設で働く和志は、育てた人間の首を切り落として発送する業務に就いていた。ある日、首なしで出荷したはずのクローン人間の商品ケースから、生首が発見される事件が起きてーー。異形の世界で展開される、ロジカルな推理劇の行方は!? 横溝賞史上最大の“問題作”、禁断の文庫化! 文庫特別書き下ろし掌編に加え、道尾秀介の解説も収録。 2017/08/25 発売