新装版 西郷隆盛 四
鳥羽・伏見の戦さに勝利した西郷隆盛は、官軍参謀として江戸に入る。官軍による江戸城総攻撃が迫る中、幕府側の使者である勝安房との激しい交渉の末に無血開城を実現した西郷。しかし平和的革命を望む彼の思いとは裏腹に、彰義隊戦争や会津や奥羽諸藩の反抗など武力闘争は続いていた。そして、多くの犠牲の果てに迎えた新時代。徐々に腐敗していく政府を憂えた西郷は、再革命の決意を固める。史伝文学の金寺塔、堂々完結!
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近代日本の夜明け、明治維新に燦として輝きを放つ西郷隆盛。「西郷は真の政治家でありながら、世に横行する政治家ではない。西郷は詩人の魂をもった理想家であり教育家であった。芸術家になっても、すばらしい業績をのこしていたろう。そしてさらに、西郷は軍人でもなかったのである」と著者が言い切った西郷隆盛の半世紀の足どりを克明に追った伝記小説。西郷を通じて描かれた維新史としても読みごたえ十分の力作。 2006/03/25 発売
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