西郷隆盛
第一部 不遇の海(明治維新前)
倒幕へ向けて時代が動く中で、幕府に追われる立場となった西郷。鹿児島湾での入水自殺や薩摩藩から奄美諸島への島流しなど過酷な運命と戦う。その中で出会った人々と明治維新へ向けて再び立ち上がる。
第二部 ニッポンの夜明けに散る(維新後)
西郷らを中心とした精忠組の活躍により、日本は新たな時代を迎える。そんな中で維新三傑の大久保などと意見の隔たりが生じる。すべては日本のため、その共通の想い、故郷鹿児島への想い、そして懐かしき奄美への想い。すべてを背負い最後の戦いに赴く。
関連小説
近代日本の夜明け、明治維新に燦として輝きを放つ西郷隆盛。「西郷は真の政治家でありながら、世に横行する政治家ではない。西郷は詩人の魂をもった理想家であり教育家であった。芸術家になっても、すばらしい業績をのこしていたろう。そしてさらに、西郷は軍人でもなかったのである」と著者が言い切った西郷隆盛の半世紀の足どりを克明に追った伝記小説。西郷を通じて描かれた維新史としても読みごたえ十分の力作。 2006/03/25 発売
安政元年、薩摩の下級藩士だった西郷隆盛は、第二十七代藩主・島津斉彬に江戸勤めを命じられる。お庭方として敬愛する斉彬の傍で仕えるうちに、天下のことに目覚めていき……いま語られる西郷隆盛の真実。 2017/05/25 発売
島津斉彬の死後、奄美に流された西郷隆盛は島の女性・愛加那との間に子どもも生まれ指導者として慕われていた。しかし長州の動きが活発になるのに伴い薩摩に呼び戻され、幕末の動乱の中へ身を投じていく。 2017/06/17 発売
西郷らの努力が実り、薩長連合が成立。混迷を極める時局を収拾するには武力解決ーー討幕より方法はないという気運が高まっていた。新たな時代の幕開けのために、西郷が奔る!! 2017/07/25 発売