入り婿侍商い帖 凶作年の騒乱(二)(14)
見えぬ敵、卑劣な罠!
角次郎が家族一丸となり迎え撃つ。
姦計により奪われそうになった米の仕入れ先を、留め置くことに成功した角次郎。
安堵した矢先、凶作で上がり続ける米の値に、ついに近くの米問屋・湯浅屋で打壊し未遂と付け火騒動が起こった!
角次郎は行きがかり上、湯浅屋の米四百俵を預かることになる。
しかし時を同じくして、何者かが江戸の各所で大黒屋を“売り惜しみをする悪徳米問屋”と評する読売をばらまき始めた……。
見えざる敵に、角次郎は家族と共に立ち向かう!
人気シリーズ二ヶ月連続刊行、第二弾!
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家族の形は変わりゆく。 大凶作、打壊し、さらに殺しの濡れ衣ーー苦難を乗り越え、絆を新たにした大黒屋の行く末は? 打壊しの危機を乗り越えた角次郎は、長く大黒屋を支える番頭の直吉に暖簾分けをゆるす。 互いへの恋心を抑えきれない善太郎とお稲は、次こそ最後の逢瀬と、ある場所へ足を向ける……。 そんな中、金貸しが何者かに殺され、金を奪われる事件が発生。 生き残った小僧の証言等から、直吉が捕らえられてしまった! 事件の裏に張り巡らされた罠をはね返し、直吉の潔白を証すべく、一同は力を合わせ奔走する。 急展開の新章、完結! 2019/02/23 発売