B・D・T [掟の街] 新装版
近未来の東京。急増した身寄りのない少年たちは「ホープレス・チャイルド」と呼ばれ、彼らが巣食う東新宿はスラムと化した。「B・D・T」と呼ばれるようになった無法の街で、私立探偵ヨヨギ・ケンが依頼された仕事は失踪したホープレス出身の女性歌手の捜索だったー。彼女の足跡を追うケンの行く手に立ち塞がる、謎の殺し屋たち。やがてケンの前に、巨大な組織が正体を現す。圧倒的なスピード感で描く、冒険アクション!
関連小説
少年の日に体験したあの恐怖の正体は何だったのか? 二十七年後、薄れた記憶の彼方に引き寄せられるように故郷の町に戻り、IT(それ)と対決せんとする七人を待ち受けるものは? 1994/12/10 発売
デリーに近づくにつれ、消されていた記憶の細部が甦る。洪水のあと、紙の小舟を浮かべに行ったジョージィの黄色いレインコート。血染めのレインコート。〈荒れ地〉の小川につくったダム。記念公園の給水塔。廃工場の大煙突。そこから現れた怪鳥。狼男。そして風船を持ったピエロ…あの、1958年の夏、子供たちがずいぶん消えた。 1994/12/10 発売
精神病院のベッドで、男がむっくり身を起こし、月からの邪悪な声に耳を傾ける。町に戻った〈はみだしクラブ〉の面々を迎えたのは、チャイニーズ・レストランの怪、夜の図書館に出現したピエロ、などだった。いまデリーでは、あらゆる狂気が目をさました。それに対抗するには、みんなの記憶を繋ぎあわせ、ひとつの力とすることだ。 1994/12/10 発売
二十七年前、一度七人はITと対決した、銀のばら玉を武器に。いや、それ以上の武器は、七人の友愛と勇気で結んだ“環”だった。そのときの“約束”にしたがって、彼らはいまここにいる。欠けた“環”を結びなおして、いま一度、ITと向かい合うのだ。町の下を、ITの棲み処めざして這い進む。デリーに新しいことが起こるのを信じつつ。 1994/12/10 発売
深夜の弁当工場で働く主婦たちは、それぞれの胸の内に得体の知れない不安と失望を抱えていた。「こんな暮らしから脱け出したい」そう心中で叫ぶ彼女たちの生活を外へと導いたのは、思いもよらぬ事件だった。なぜ彼女たちは、パート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか?犯罪小説の到達点。’98年日本推理作家協会賞受賞。 2002/06/15 発売
主婦ら四人の結束は、友情からだけではなく、負の力によるものだった。その結びつきは容易に解け、バランスを欠いていく。しかし動き出した歯車は止まることなく、ついに第二の死体解体を請け負うはめになる。彼女たちはこの現実にどう折り合いをつけるのか。大きな話題を呼んだクライム・ノベルの金字塔。’98年日本推理作家協会賞受賞。 2002/06/15 発売
運転免許を返納して落ち込む葉介の元に舞い込んだのは、なんと自転車レースへの誘いだった。個性豊かなメンバーに刺激され、チームに加わることになった葉介の日常は大きく変わり始めー。平均年齢76.6歳のメンバーが繰り広げる痛快青春小説。何歳になっても人生は面白い! 2018/04/26 発売