小説むすび | アメリカへようこそ

アメリカへようこそ

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「幽霊語」を作る辞書編纂者の正義、儀式で絶命することを名誉とする一家の恥曝しな伯父、社会に辟易しデジタル・データになる告白をした息子と母親の葛藤、穏やかな日々を送る男が終身刑で消去された人生の記憶、生物園の檻で暮らす男と逢瀬を重ねる女、女王陛下と揶揄された少女の絶望と幸福の告白、空っぽの肉体をもつ新生児が生まれ始めた世界の恐るべき魂の争奪戦、合衆国から独立したテキサスの町「アメリカ」で繰り広げられる群像悲喜劇、逆回転する世界に生まれた僕の四次元的物語ー。現代アメリカの暗部と矛盾、恐れと欲望、親密さと優しさ。奇想天外な世界の住人たちのリアルな情動に息を呑む、驚異的作品集。

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