太平記(三)
鎌倉幕府に対し単独で兵を挙げた楠木正成は、一千の兵で千早城に篭り、数万の軍からの攻めを半年以上も凌いできた。この楠木軍の奮闘が、反幕府の精神的な支えとなり、隠岐に配流されていた後醍醐天皇が、島からの脱出を決意する。厳重に警護されている天皇を連れ出し、小さな舟で激しい海流の中を進む、無謀ともいえる脱島計画は成功するのか!?血の匂い立つ激動の時代を描いた、歴史大河小説。
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鎌倉幕府の実態は腐り果てていた。執権は遊びほうけ、内管領が政治を思いのままにしていた。幕府討幕の志が捨て去れぬ後醍醐天皇は、近しい者と密議を繰り返していた。そして、夢のお告げに現われた天皇親政の先駆けとなる武士・楠木正成に使いを送るが、幕府側に動きを察知されてー。戦乱の世を激しく生きた英雄たちを、情熱的な筆致で描いた著者渾身の歴史大河小説。 2004/12/25 発売
後醍醐天皇と楠木正成は互いに、乱れた政治を行う鎌倉幕府討幕の思いを強くしていた。しかし後醍醐天皇は幕府に囚われ、隠岐島へと配流されてしまった。独り残された正成は、それでも敢然と挙兵する。たった一千の手勢の楠木軍は、数万の幕府の大軍と対峙するが…。楠木軍の勇猛な戦いが発端となり、時代は混沌の渦へー。不屈の人間群像を、雄大な構想で描いた歴史大河小説。 2004/12/25 発売
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鎌倉幕府は崩壊し後醍醐天皇の親政がはじまったが、まだ多くの難問を抱えていた。北条一族の残党は各地に残り、武家社会の復活を望む声も大きかったのだ。北条時行が決起し、各地からも武将が集結し、鎌倉はいとも簡単に奪われてしまった。足利尊氏は征夷大将軍を拝命することを期待し、動かない構えでいたが、後醍醐天皇に反逆し、兵を鎌倉へと向けた!!壮絶なる南朝と北朝の戦いを描いた歴史大河小説の白眉。 2005/02/25 発売