花月秘拳行
和歌の裏口伝として、藤原貴族のあいだに連綿と伝えられてきた“明月五拳”。その極意を体得した西行は、もうひとつの秘拳“暗花十二拳”の謎を求めて、歌枕を訪ねる漂泊の旅に出た。足柄峠、鹿島、白河の関、安達ケ原、信夫、武隈、多賀城、そして衣川ー。東国へ向かう西行の行く手には、恐るべき秘拳の使い手たちと大和朝廷に圧殺された蝦夷の怨念が待ち受けていた!いま最も注目を集める著者が描いた衝撃のデビュー作。
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みちのくへ旅立った西行法師の真の目的は、「暗花十二拳」の謎にいどむことだった。西行こそは、秘伝「明月五拳」の極意を体得した至上の拳法家だったのだ。雷拳、風拳、鬼拳…次々と現れる暗花十二拳との死闘の果てにたどりついたのは、和歌地獄、そして闇王!大型新人が放つ超迫力のデビュー快作。 1988/11/01 発売