仮初の年上妻は成長した年下王子に溺愛陥落させられる(1)
「わたくしは仮初の妻なのです。ほんの短い間だけ、貴方の妻でいさせてください」
ピエムスタ帝国の第三皇女コルネリアは、顔を見たこともない隣国の七歳年下の王子と政略結婚する。彼女を出迎えたのは、エルフの末裔であるというエツスタン人の中でもひときわ美しい少年リシャールだった。元敵国の皇女である年上妻にはじめは反発していた彼も、雷の夜に一晩過ごしたことがきっかけとなり、二人は姉弟のような穏やかな関係を築いていく。だが、少年から青年へと成長していくにつれリシャールはだんだんとコルネリアとの関係に不満を持ち始め、妻の元を離れる決意をする。五年後、武勲を上げ逞しい男となって帰還したリシャールは、コルネリアに告げる。
「貴女が仮初の妻なんかじゃないことを、分からせてやる」とーー。
クールな年下執着王子×異国から来たおっとり年上妻の年の差溺愛ストーリー!