動く家の殺人
あの信濃譲二が劇団〈神技〉に参加したとき、「殺人者」が緻密にそして大胆に作りあげた「仕掛け」はすでに作動していた。劇中で三人の命を奪うために用意されたナイフが、公演初日、本物の血を吸ったのだ!作中に巧妙に隠されたダイイングメッセージが信濃によって解読されたとき、読者は言葉を失うことだろう。
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新装版 動く家の殺人新装版 動く家の殺人
青年探偵・信濃譲二シリーズ 青年探偵はなぜ殺されなければならなかったのか!?「家」シリーズ完結! 傑作本格推理第3弾 名探偵・信濃譲二は、とある小劇団にマネージャーとして参加し、万能ぶりを発揮し始める。だが、特別公演「神様はアーティストがお好き」の初日、惨劇の幕が切って落とされた。次第に疑心暗鬼になっていく団員達。6年前の稽古中の死亡事故と関係が? 信濃が命をかけて謎解きに挑む、傑作本格推理第3弾。 そこには生涯をミステリに捧げることを誓った若き推理作家の、並々ならぬ決意が読み取れる。確かなものは残り続け、読まれ続けなければならないのだ。--霧舎巧氏「解説」より ※本作品は、1989年8月、講談社ノベルスとして 初版刊行され、1993年に文庫版として刊行した作品の新装版です。 2009/08/12 発売