カナリアが囁く街
バブル経済が崩壊し、国内が混乱すると予言した極秘のレポートが作成された。それを受け取った内閣情報調査室は、治安強化を求める世論の喚起を目的に、ある組織を使って各地でテロ事件を頻発させる。それを阻止するため、一人の捜査官が首相官邸に呼ばれ、動き始めた…。危機迫る、情報サスペンス小説。
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財テク狂乱、地価暴騰、恐慌不安、モラル崩壊、虚構都市東京…。繁栄の終幕を予言する1通の極秘経済レポートを受け取った情報の伏魔殿・内閣情報調査室は、秘密機関セクション7を使い、不安定化工作に乗り出す。続発する凶悪テロ事件。果たしてその目的はなにか?警察庁警備局長が謎の死を遂げた翌日、ひとりの男が首相官邸に呼び入れられた。矢野健一。東大法学部卒。警察庁警視正、内閣情報調査室経済部門調査官。極秘捜査を命じられた男は、“我々が得たもの”を追って動き出す。かつて青春を共有した友を失い、失われた過去と、未来を奪い返すために。 1987/08/01 発売