灰色の仮面
ある晩、女性の悲鳴を聞いた僕は、駆けつけた部屋で美女の死体を発見。折悪しく住人に見つかり犯人と間違われてしまう。満月の夜に歪んだ欲望をたぎらせて、白いマンションに住む独身女性を次々と襲う恐怖の暴行魔と僕の熾烈な闘いが始まる。最後の一行まで真犯人がわからない超弩級のホラー・ミステリー。
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僕の名前は山岸陽介。26歳、独身。物書きになろうと奮闘しているがいっこうに芽が出ない。梅雨どきの蒸し暑い夜、白いマンションの二階から助けを求める声を聞いた僕は、その声のした部屋に入ってみた。一人暮らしの若い女性を狙う連続強姦魔のことが話題になっていたからだ。ところが、部屋の中で女性の死体を発見した僕は、とんでもない事件に巻き込まれてしまう。 1990/08/09 発売