世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
世界の終末に向う現実と虚構の2つの世界。「世界の終り」(=現実)と「ハードボイルド・ワンダーランド」(=虚構)が交互に描かれ、それぞれが終末へと向かっていく。谷崎潤一郎賞受賞の長篇傑作。
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高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。 1988/10/01 発売