時間の変幻と永遠相の虹のプリズムを通して綾なすさまを、旧知との交遊のはざまに見出して詩的に定着した『海にゆらぐ糸』連作(川端賞受賞)と、ひとのいのちの収斂するときをいとおしんで描く短篇一作と放送劇とを収録。