小説むすび | 黒い裾

黒い裾

黒い裾

著者

幸田文

出版社

講談社

発売日

2007年12月10日 発売

「葬式の時だけ男と女が出会う、これも日本の女の一時代を語るものと云うのだろうか」-十六歳から中年に到る主人公・千代の半生を、喪服に託し哀感を込めて綴る「黒い裾」。向嶋蝸牛庵と周りに住む人々を、明るく生き生きと弾みのある筆致で描き出し、端然とした人間の営みを伝える「糞土の墻」他、「勲章」「姦声」「雛」など、人生の機微を清新な文体で描く幸田文学の味わい深い佳品八篇を収録した第一創作集。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP