出色の文章と奔放な発想による清新な文学の誕生。吉目木晴彦の「ルイジアナ杭打ち」と処女作「ジパング」(群像新人賞優秀作品)収録。
父親の仕事の都合でルイジアナ州バトンルージュで暮らす日々を、両親や周囲の人々、風物を少年の目を通して書きとめた新しい形式の短編集。深南部に住む異邦人としての非適応感覚をクールに、しかしユーモアも交えて捉えた意欲作。野間文芸新人賞受賞の表題作に、群像新人賞受賞の『ジパング』を併録。 1993/12/15 発売