ベルリンの壁が崩壊した日、取り残されたスパイたちの運命は?歓喜と憎悪の交錯するベルリンに巨大な陰謀が渦巻く…。乱歩賞作家受賞後初の書下ろし長編ミステリー。
ベルリンの壁は’89年11月に崩れ、ドイツは統一へ歩み始める。だが、その一方で取り残された旧東ドイツの治安組識が密かにある計画を押し進めていた。計画を知った女性市議会員ベックナーは殺されてしまう。元の夫、ヴォルフ警部補が事件を追い、秘密に迫っていく。 1994/10/15 発売