平安期の女流歌人・和泉式部の恋多き半生と三十一文字に込めた想いを華麗に描く書下ろし長編小説。
艶やかな黒髪、すき透る白い肌、もの言いたげに光る瞳ー美しい女人に成長した許子は、少女の頃から憧れていた皇子たちと恋におちる。幼い日の秘密が匂う甘い恋に始まる、「浮かれ女」の華麗な恋の遍歴。夫や子供を持ちながら、恋人たちとの愛の姿を熱くうたいあげた官能の歌人、和泉式部の生涯を描く長編。 1997/09/15 発売