「世の栄達に何の値あろうぞ」激動の戦国時代を揺るぎない信の道で貫いた高潔のキリシタン大名の生涯。
本能寺の変と明智討伐。禁教令を布く秀吉への高槻城開城。前田家に身を寄せた後、家康からの国外追放。戦国の世に“清廉にして智の人”として刻まれるキリシタン大名・高山右近。すべてを捨て、信仰を貫いたその生涯を渾身の筆致で描く。カトリック教会「福者」に列福した殉教者の揺るがざる魂とは。 2016/06/15 発売