会社は閉める。俺の事業は失敗した。兄から引き継いだガラス工場は、売り払って整理するはずだった。だが、元エリート商社マンは、物作りの復権に再起の夢を賭けた。新境地を拓く企業恋愛小説。
やり手の元商社マン・安積啓二郎は、兄に代わり、経営が傾き始めた実家のガラス工場の社長になった。当初は工場を売り払うつもりだった啓二郎だが、ガラス工芸作家の透子との出会いから、次第にガラスの魅力に目覚めてゆく。難問山積の工場再建に向け、彼が放つ起死回生の一手とは?ものづくりの現場に再起をかけ、悪戦苦闘する男の姿を描く長編企業小説。 2018/03/09 発売