愛は、極めねばなりません。極めたら、死なねばなりません。山本周五郎賞作家がおくる、戦慄と至福の書下ろし傑作長篇。
「恋がいつか必ず終わるものなら、わたしたちは恋人同士になるのはやめましょう。何も契らず、何も約束せず、からだに触れ合わず、それゆえに嫉妬もない、(中略)この世で最も美しい友になりましょう」(本文より)。山本周五郎賞作家が『感情教育』を超えて到達した、戦慄と至福の傑作恋愛長篇。 2005/05/15 発売