天を衝く(下)
九戸党は強引な奥州仕置を進める豊臣勢に対して武者の意地を貫く。蒲生氏郷を総大将とする十万の大軍が二戸城を包囲するが、政実は奇襲策で勝利をおさめる。北の地に生まれた不運をはねのけ、権力に抗い続けた男の生涯を描く真・戦国史完結編。
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織田信長が天下布武の決意を固めた戦国末期、南部家は跡目争いで揺れていた。「北の鬼」と恐れられた九戸政実は宗家と訣別。弟の実親らを指揮して斯波、和賀を攻め、勝利をおさめる。吉川英治文学賞受賞作家が独自の史観で描く奥州人の誇りと気迫。 2001/10/19 発売
天を衝く(2)天を衝く(2)
南部家棟梁が二代続けて怪死する激乱の事態。「北の鬼」九戸政実は、南に目を向けながらも、南部一族内の権謀術数が蠢く陸奥に縛られていた。織田信長が殺され、伊達政宗が台頭する。天下人となった豊臣秀吉は、二十万の兵を率いて東へ進軍をはじめた。戦国時代の知られざる豪傑の波瀾の人生はいかにー。 2004/11/15 発売