小説むすび | 浪々を選びて候

浪々を選びて候

浪々を選びて候

出版社

講談社

発売日

2003年9月10日 発売

永禄十年、日根野弘就三十七歳。美濃斎藤家で勇将として聞こえていたが、主家が織田信長に滅ぼされた。信長に屈することを拒んだ弘就は、一族を連れて関東に下るが、仕える先々で主家が信長に潰されていく。中年になって禄を離れる不安、新しい主君への処世術、家族との葛藤、強大な権力に身をゆだねる喪失感…揺れ動く男の心情を克明に描く。

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