「眠らんかな、眠らんかな」伊豆下田の禅寺で知り合った老社長の遺したことばが、いつまでも心をゆさぶる。-企業に携わる現代人の内奥に流れるやりとりを、哀惜しつつ瑞々しい筆致で描く表題作ほか3篇。最新作品集。