Aではない君と
勤務中の吉永のもとに警察がやってきた。元妻が引き取った息子の翼が死体遺棄容疑で逮捕されたという。しかし翼は弁護士に何も話さない。吉永は少年法十条に保護者自らが弁護士に代わって話を聞ける『付添人制度』があることを知る。生活が混乱を極めるなか真相を探る吉永に、刻一刻と少年審判の日が迫る。
関連小説
Aではない君とAではない君と
同級生の殺人容疑で逮捕された14歳の息子。だが弁護士に何も話さない。真相は。親子は少年審判の日を迎える。吉川文学新人賞受賞作 第37回吉川文学新人賞受賞作 *選考委員のコメントより 伊集院静氏 思わず唸った。 薬丸岳という小説家の力量と才能に頭が下がった。 大沢在昌氏 より道のないまっすぐな物語は、最後まで密度を失わず、 重く暗い話でありながら、目をそらすことを許さない。 名状しがたい感動を私は味わった。 京極夏彦氏 提起された問題は読み手のい許に届き、 読者それぞれが「つけられない結末」を共有できる。 恩田陸氏 もし自分が主人公の立場に立ったら、と 胸が痛くなるような心地でハラハラしながら読んだ。 第一章 第二章 第三章 2017/07/14 発売