蛤御門の変で久坂玄瑞をはじめ、多くの仲間を失い、幕府に大敗を喫した長州軍。風倉平九郎と高杉晋作は数少ない生き残りになった。外国の船が日本に攻め入ろうとしている危機的状況の中、高杉晋作はある決意を固める。
蛤御門の変で命を落とした久坂玄瑞の遺言を風倉平九郎は、高杉晋作に託す。晋作は長州を砲撃した外国との和睦交渉を、藩内の反対勢力から命を狙われながらも成立させる。幕府による長州征伐が迫るなか、決起の時機を見定めていた。行く先の見えぬ幕末を果敢に生きた志士たちの熱き青春小説、堂々完結! 2018/07/13 発売