花や今宵の
昨日と今日と明日がつながっているなんて、誰にも言えない。ぐぅーん…、ぐぅーん…、ぐぅーん。不思議な音で鳴る山「しんの」では、松がぐねぐねとねじ曲がり、季節外れの桜が咲き乱れる。河守亜菜はこの山で姿を消した。大人になって東京で暮らす元同級生のぼくは、しんのを抱える集落に帰ってくる。明日から今までとは全然違う人生が始まってしまうかもしれない、という思いを胸に。
関連小説
花や今宵の花や今宵の
ぐぅーん、ぐぅーん、ぐぅーん。 不思議な音で鳴る山「しんの」では、松がぐねぐねとねじ曲がり、季節外れの桜が咲き乱れる。小学四年生の河守亜菜はこの山で突然姿を消した。彼女にいったい何があったのか。 大人になって東京で暮らす元同級生のぼくは、しんのがまた鳴っているということを知り、集落に帰ってくる。明日から今までとは全然違う人生が始まってしまうかもしれない、という思いを胸に。 昨日と今日と明日がつながっているなんて、誰にも言えない。 多様なジャンルを横断しつつ、そのすべてに印象深い物語を刻み込み続ける著者が放つ、少年小説であり、恋愛小説であり、奇妙な味のクロスオーバー。 2019/10/16 発売