天才すぎて傍迷惑。葛飾北斎。その巨星をめざして、取り巻く絵師たちは枕絵と向き合い、もがき瞬いていたー浮世絵の終焉を描いた『ヨイ豊』に次ぐ絵画歴史小説。
信州小布施の豪商の惣領息子・高井三九郎は、葛飾北斎の弟子になるために江戸へやって来た。だが相手にしてもらえず、美人画絵師の渓斎英泉にからかわれたり、北斎の娘・お栄にこき使われたりで、弟子入りの話はうやむや。そんな折、北斎の贋作が出回る事件が出来し…。浮世絵師たちの姿を描いた長編歴史小説。 2019/08/09 発売