囚われの盤
魯国の有力者の息子・盤は、年末のお祭り騒ぎのなか、かつての許嫁イチに呼び出される。二人は様々な発明品を作ることに夢中になり、お互いの才能を認め合ってもいた。盤の父親がイチの才能に目をつけ、自らの夫人としてしまったため、本来は二人きりで会うことは決して許されない。束の間、甘く苦い時を味わっていたそのとき、盤の家の方から煙が昇り、大量の火矢が射られているのを発見する。盤は家へ急ぐ。イチにもどうするか問いかけるが、すでにそこにはイチはいなかったー。この日を境に運命の歯車は大きく狂い、盤とイチの愛と憎しみの物語が始まる。