NO.6〔ナンバーシックス〕#5
あきらめてしまうのか? NO.6の治安局員に連行された沙布を救い出すため、矯正施設の内部への潜入に成功した紫苑とネズミだったが、そこには想像を絶することが待ち受けていた。まるで地獄。くじけそうになる紫苑……その一方で、沙布には妖しげな魔の手が刻一刻と伸び始める。彼らの未来はいったい? (講談社文庫)
本当の地獄も知らずにその言葉を使うな。ここが「地獄」だ。
矯正施設へ潜入ーーそこはーー死ぬことすらありがたく感じられる場所
「自分と闘ってくれ」それは、まさに哀願だった。
あきらめてしまうのか?NO.6の治安局員に連行された沙布を救い出すため、矯正施設の内部への潜入に成功した紫苑とネズミだったが、そこには想像を絶することが待ち受けていた。まるで地獄。くじけそうになる紫苑……その一方で、沙布には妖しげな魔の手が刻一刻と伸び始める。彼らの未来はいったい。
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『バッテリー』のあさのあつこが描く「破滅」と「希望」の物語 2013年の理想都市《NO.6》を舞台に2人の少年の運命が交錯する! 2013年の未来都市《NO.6》。人類の理想を実現した街で、2歳の時から最高ランクのエリートとして育てられた紫苑は、12歳の誕生日の夜、「ネズミ」と名乗る少年に出会ってから運命が急転回。どうしてあの夜、ぼくは窓を開けてしまったんだろう? 飢えることも、嘆くことも、戦いも知らずに済んだのに……。 壊せ。 破壊してしまえ。 何を? 全てを。 すべて? ぼくは知りたいんだ。なんでこうなったのか。これからどうなるのか。--<本文より> 「わたしはNO.6という物語の中で、生きる希望とやらを掴んでいけるのだろうか」--あさのあつこ 1 びしょぬれネズミ 2 静かな始まり 3 生きるための逃走 4 無限の恐怖を 5 光をまとう街 文庫のためのあとがき 2006/10/13 発売