火ノ児の剣
正徳の治で幕政を主導するのはまだ先のこと。五代将軍綱吉の世、若き日の新井伝蔵(白石)は浪人ながらも政への野心を燃やしていた。そんな中、二つの仕官話が舞い込む。願ってもない好機だが、眉間の「火字」が不穏にうずく。そこには九年前の事件の真相が隠されていた。小説現代長編新人賞奨励賞受賞作。
正徳の治で幕政を主導するのはまだ先のこと。五代将軍綱吉の世、若き日の新井伝蔵(白石)は浪人ながらも政への野心を燃やしていた。そんな中、二つの仕官話が舞い込む。願ってもない好機だが、眉間の「火字」が不穏にうずく。そこには九年前の事件の真相が隠されていた。小説現代長編新人賞奨励賞受賞作。