小説むすび | 待ってる 橘屋草子

待ってる 橘屋草子

待ってる 橘屋草子

出版社

講談社

発売日

2013年9月14日 発売

「藪入りには帰っておいで。待ってるからね」母の言葉を胸に刻み、料理茶屋「橘屋」へ奉公に出たおふく。下働きを始めたおふくを、仲居頭のお多代は厳しく躾ける。涙を堪えながら立ち働く少女の内には、幼馴染の正次(しょうじ)にかけられたある言葉があったがーー。江戸深川に生きる庶民の哀しみと矜持を描いた人情絵巻。


おふくが、「待ってる」ものとはーー
少女の成長を通して語られる、下町の絆と心意気。
あさのあつこの人情小説!

「藪入りには帰っておいで。待ってるからね」母の言葉を胸に刻み、料理茶屋「橘屋」へ奉公に出たおふく。下働きを始めたおふくを、仲居頭のお多代は厳しく躾ける。涙を堪えながら立ち働く少女の内には、幼馴染の正次(しょうじ)にかけられたある言葉があったがーー。江戸深川に生きる庶民の哀しみと矜持を描いた人情絵巻。
待ってる
小さな背中
仄明り
残雪のころに
桜、時雨れる
雀色時の風
残り葉

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