家康、死す(上)
家康は身代わりだった! --独力で三河一国を平定した家康が、凶弾に倒れた。時に26歳。その死が伝われば、桶狭間で勝った織田信長、甲斐の武田信玄、衰えたとはいえ今川氏真らに挟まれた脆い均衡が揺らぎ、三河存亡の危機を招く。家康の第1の側近・世良田次郎三郎は、広忠寺の住職に収まっていた家康の異母弟・恵最を急遽身代わりとして擁立した。<上下巻>
序章 謀略の銃弾
第一章 岡崎暗夜
第二章 双竜
第三章 六歳の影武者
第四章 ささら
第五章 家康と瀬名
第六章 遠江攻め
第七章 信長と家康
第八章 大敵、迫る
第九章 海狗腎
第十章 源応尼
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いまの「家康」が牙をむく! 真の嫡男・信康を守るため世良田次郎三郎(せらたじろうさぶろう)の決死の闘いが続く。家康出生の謎に迫る! --ついに暴かれる暗殺の首謀者と大いなる陰謀。家康になりきり、まったく怪しまれずにいる恵最。その役目は真の嫡男・信康の家督相続までのはずだった。しかし恵最はしだいに、世良田次郎三郎の思惑から逸脱し始める。そして、信玄の三河への侵攻、天下人をめざす信長からの驚くべき命令、乱世の風雲が三河を激動させる。<上下巻> 第十一章 虎の跫 第十二章 三方ケ原合戦 第十三章 新しき世子 第十四章 乱麻 第十五章 すり替え 終章 死者の銃弾 2014/01/16 発売