九州・三池炭鉱。一人の警官を軸に、熱き男たちの生き様を描いた話題作の下巻。吉川英治文学新人賞、日本冒険小説協会大賞受賞作。第三部 昭和六十四/平成元年 1989第四部 現 在文庫化に際してのあとがき
昭和三十八年。福岡県の三池炭鉱で大規模な爆発事故が起きた夜に、一人の警察官が殺された。その息子・猿渡鉄男は、やがて父と同じく地元の警察官となり、事件の行方を追い始める。労働争議や炭塵爆発事故の下、懸命に生きる三池の人々と、「戦後の昭和」ならではの事件を描いた、社会派大河ミステリー。 2014/11/15 発売