老残/死に近く 川崎長太郎老境小説集
60歳を過ぎての結婚から、83歳の死まで、自らの「老い」と「病」を見つめた、晩年20年にわたる珠玉の短篇をの集成。30歳年下の女性との結婚に至る葛藤と顛末を描いた「彼」「老残」。その後の結婚生活の波乱を記す「老坂」。病と向き合う「海浜病院にて」「七十歳」。死を身近に感じる「夕映え」、そして絶筆「死に近く」--最期まで文学への情念の炎を燃やし続けた「私小説家」川崎長太郎の神髄に迫る。
彼
老残
結婚
円い食卓
海浜病院にて
七十歳
老坂
三本脚
独語
甥
夕映え
死に近く