現代小説クロニクル 2010〜2014
言葉の循環「考速」。世界は連なる「絵画」。命のざわめき「街を食べる」。毒はゆるやかに「みのる、一日」。物語の中で僕らは「さよならクリストファー・ロビン」。解けない問題「田舎教師の独白」。月の光を浴びて「塔」。騒がしい店内で「うどん屋のジェンダー、またはコルネさん」。記憶の交錯「きことわ」(芥川賞)。メレンゲの不安「波打ち際まで」。郷里で謎の言葉が「うらぎゅう」。亡き愛人の影「夫を買った女/恋文の値段」。現代文学の新たなる地平、シリーズ第八巻(最終巻)。
関連小説
濃密な血の呪縛、中上文学の出発点「岬」(芥川賞) 男と女と日常の不穏な揺らめき「髪の環」 不幸の犠牲で成り立つもの「幸福」 流される僕の挫折と成長「僕って何」(芥川賞) 言葉以前の祈りの異音「ポロポロ」 垢の玉と生死の難問「玉、砕ける」 少年を襲う怪異の空間「遠い座敷」 1975〜2014年の名作を5年単位で選りすぐり、 現代小説40年の軌跡を辿る全8巻。 文学は何を書き試み、如何に表現を切り拓いてきたのか。 シリーズ第1巻。 2014/10/11 発売
1975年以降に発表された名作を5年単位で厳選する全8巻シリーズ第2弾。現代小説は40年間で如何なる変貌を遂げてきたのかーー 2014/12/11 発売
1975年以降に発表された名作を5年単位で厳選する全8巻シリーズ第4弾。現代小説は40年間で如何に表現を切り拓いてきたのか 2015/04/11 発売
留守番電話のテープに聞き入る三人の男「声の巣」。決められた役割を忠実に演じる私たち「学校ごっこ」。女の姿をした蛇が私の部屋に住みついて「蛇を踏む」(芥川賞)。家族の頚木から解き放たれたはずなのに「家族シネマ」(芥川賞)。あのとき彼はなぜ人を拝んだのか?「不軽」。足先から滴る水と寝室に現れる兵隊たち「水滴」(芥川賞)。静かに老いゆく妻、友と見た景色「椿堂」。僕が深夜の公園で遭遇した、ある出来事「無情の世界」。現代文学四〇年の試みを眺望するシリーズ第五巻。 2015/06/11 発売