光る牙
厳冬の北海道、消息を絶ったカメラマン捜索のため、若き森林保護官はスキーを履き、険しい山中へ向かう。カメラマンは無残な遺体で発見され、手負いの羆は銃殺され事件は一件落着したかに見えた。しかし、噛み跡はその羆のものより遙かに巨大だった。最強の野生動物「羆」との壮絶な死闘を描く、元自衛隊の、期待の大型新人による傑作山岳小説。
はかりしれない自然への畏怖の念。血が騒ぎます。胸をうちます。冒険小説ファンは必読。驚くぞ。読むべし!-池上冬樹(文芸評論家)
生きとし生けるものすべてへの畏敬の念が静かに満ちている。-角田光代(作家)
むせかえるような自然と獣の匂い、五感の全てを刺激する傑作。-さわや書店フェザン店 松本大介
プロローグ
一章 白い谷
二章 食害
三章 銃声
四章 タンデムベルト
五章 凶弾
六章 発火点
エピローグ