新装版 はやぶさ新八御用帳(六) 春月の雛
「春月の雛を知っているか」根岸肥前守に呼ばれた内与力の隼新八郎はそう問われる。いま流行りの人形師・春月のつくった男雛を抱えて、二人の若い女が死んだという。肥前守は、「人形に魅入られたのではないか」というが、新八郎は腑に落ちない。肥前守の命により大久保源太と共に探索にでるが……。人気人形師・春月とは、そして人形屋の京橋屋との関係は。恋に迷う男女を描く表題作ほか、七篇を収録。傑作時代ミステリ、第六弾。
江ノ島弁財天まいり
狐火
冬の蛙
鶏声ヶ窪の仇討
春月の雛
淀橋の水車
中川舟番所
落合清四郎の縁談