完全版 日本婦道記(下)
代表作にして、直木賞辞退作としても知られる『日本婦道記』。無骨者で知られる大三郎の許婚だと、でまかせを言ってしまったあきつ。だが大三郎の家では姑が喜び、あきつを迎える。戦地の良人との関係は…。名作「萱笠」のほか唯一の現代小説「竹槍」を含む、日本の美を結晶化させ紡ぎ出した小説の金字塔。
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一九四二年、太平洋戦争の中に始められた連載「日本婦道記」。戦中・戦後の混乱期を通し、著者が描き続けた日本人の姿、生き方とは。裕福な武家の家に嫁ぐも、自らはつましい生活を送る女。その死によって明らかになる彼女の真意とは。傑作「松の花」や名作「不断草」など、連作三十一篇を網羅した完全版、初の文庫化。 2018/04/13 発売