僕と死神の白い罠
黒い噂の絶えない名家に生まれたがゆえ、命を狙われ続ける運命を背負った孤高の少年・海堂凜。そして彼をあらゆる危機から救い出し守り抜く使命を担うボディガードの永瀬。見えない糸で繋がれた二人の絆は、異邦の美青年二人組の出会いと、永瀬の「素顔」に疑念を抱く刑事の存在により複雑に絡み合っていく。笑顔の裏の陰謀、そして永瀬の隠された過去が少しずつ明らかになり……。
プロローグ
第一章 楽しい夏休みのはずだった
第二章 不機嫌な客人
第三章 黄金の貴公子と漆黒の従者
第四章 優雅ならざる避暑地の午後
第五章 二つの名をもつボディガード
第六章 打ち上げ花火は夜空に轟き
第七章 守るべき人のために
エピローグ