小説むすび | 哀歌

哀歌

哀歌

出版社

講談社

発売日

2016年4月9日 発売

肉体の恐怖の前には精神など全く意味を失ってしまう。臆病に生き臆病に埋もれて、自分がどんなに卑怯なのかどんなに弱いのか、たっぷり承知しているー弱者。弱者を凝視して聖書とキリストの意味を追究し、『沈黙』への展開を示唆した注目すべき短編集。人間の深層によどむ“哀しみの歌”を表題に据え、「その前日」「四十歳の男」「大部屋」「雲仙」など十二編を収める。

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