冥途あり
川の流れる東京の下町で生まれた父は実直な文字職人として穏やかな生涯を送ったーはずだった。死後、折々に亡き父の来し方を思う娘は、親族との会話を通して、父の意外な横顔に触れる。遠ざかる昭和の原風景の中に浮かび上がる敗戦の記憶。著者の実体験をもとにした家族の物語。第68回野間文芸賞受賞作。
川の流れる東京の下町で生まれた父は実直な文字職人として穏やかな生涯を送ったーはずだった。死後、折々に亡き父の来し方を思う娘は、親族との会話を通して、父の意外な横顔に触れる。遠ざかる昭和の原風景の中に浮かび上がる敗戦の記憶。著者の実体験をもとにした家族の物語。第68回野間文芸賞受賞作。