小説むすび | 四月の岸辺

四月の岸辺

四月の岸辺

出版社

講談社

発売日

2021年10月20日 発売

三人の従姉妹たちと暮らす「私」は、スカートをはいて通った小学校を卒業し、ぶかぶかの詰襟を着て中学校に通い始めた。みずからを「森の子ども」と呼ぶクラスメイトの少女と、ささやかな交流が始まるがー(「四月の岸辺」)。テロ事件を起こした教団を離れ、東京からひとり山梨の集落に移住した男は、子ども時代を「森の共同体」で過ごしたという青年と出会う。彼の眼はあまりに澄んでいたー(「導くひと」)。群像新人文学賞から現れた、揺らぐ時代の表現者。

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