天災ものがたり
江戸時代前期「囚人」時は明暦。火事はからっ風のあおりを受けて、江戸を焼き尽くす。その時、日本橋小伝馬町の牢屋に入っていた男を救った奇跡とは?明治時代「漁師」明治二十九年に東北を襲った三陸沖地震。その復興に至る道のりは、現代社会の防災上の大きな教訓と学びとなった。昭和時代「小学校教師」昭和三十八年。新潟から上京する列車に乗った女性教諭を襲ったのは、記録的な豪雪だった。これは、天災だけでなく、発達した交通網による人災の記録でもある。(ほか3篇)我々の祖先は、科学やテクノロジーが未発達の中、巨大な自然災害にいかに立ち向かい、生き抜いてきたのかー。